英検5級とは？お子さまの英語力を証明する最初の一歩
英検の概要と5級の位置づけ
英検（実用英語技能検定）は日本英語検定協会が実施する国内最大の英語資格試験です。1級から5級まで7つのレベルに分かれており、英検5級はその中で最も基礎的なレベルです。年間300万人以上が受験するこの試験は、学校の成績評価や入試にも広く活用されています。
小学生・中学生が受験するメリット
英検5級を受験する最大のメリットは「英語学習の具体的な目標設定ができる」点です。明確な目標があることで学習意欲が高まり、継続的な学習習慣が身につきます。中学生にとっては英語の基礎固めの確認になるだけでなく、上級学校への内申点向上にも役立ちます。
英検5級の難易度は？初めての英語検定に最適な理由
中学1年生レベルの難易度とは具体的に
英検5級の難易度は「中学1年生レベル」で、基本的な文法事項や単語を理解し、簡単な日常会話が理解できるレベルです。具体的には、be動詞や一般動詞の現在形を使った基本的な文章が理解でき、家族や趣味、スポーツなど身近な話題についての簡単な英文が読め、聞き取れる程度の英語力が求められます。
小学生でも合格できる理由
英検5級は、基礎的な英語に触れた小学生でも十分に合格可能なレベルです。特に、英語に興味を持って日頃から英語学習に取り組んでいる小学校高学年以上のお子さまなら、適切な対策で合格が見込めます。英語授業や英会話教室で学んでいる内容を活かし、試験形式に慣れることがポイントです。
英検5級の試験内容と問題形式を完全ガイド
リーディングセクションの問題タイプと対策
英検5級のリーディングセクションは、主に3つの大問で構成されています。
第1問「単語の知識」を問う問題
第2問「短文の空所補充」
第3問「会話文の空所補充」
の3つで構成されています。高得点を取るには、基本的な単語（300〜600語程度）をしっかりと覚え、be動詞や一般動詞の現在形などの基本文法を理解することが重要です。
リスニングセクションの特徴と配点
リスニングセクションは全25問あり、試験全体の半分の配点を占める重要なパートです。
第1問「会話の応答文選択」
第2問「会話の内容一致選択」
第3問「イラストの内容一致選択」
の3つで構成されています。英文はすべて2回読まれ、比較的ゆっくりとした速度で話されるため、基礎的な単語を覚えておくことが大切です。
英検5級合格に必要な語彙力と文法知識
必要語彙数と重要単語
英検5級に合格するために必要な語彙数は約300〜600語程度です。内訳としては、日常生活で使用する基本的な名詞（家族、動物、食べ物など）、基本動詞（go, come, likeなど）、形容詞（big, small, goodなど）、数字や曜日、月の名前などが中心です。出題頻度が高い単語には、家族関連、動物、日常物、基本動詞などがあります。
よく出る文法項目と出題傾向
英検5級では、be動詞（am, is, are）と一般動詞の現在形に関する問題が多く出題されます。特に注意すべきは、三人称単数（he, she, it）の場合、一般動詞の語尾に「s/es」がつくルールです。また、前置詞（in, on, at）の使い分けや、基本的な疑問文と否定文の作り方も重要です。
英検5級の合格点と合格率
※ 英検4級・5級に二次試験はありません。
※ 英検4級・5級はスピーキングテストのスコアを表記しています。
※ 英検4級・5級のスピーキングテストは任意で合否には関係しません。
CSEスコアと合格基準
英検5級の合格基準は、CSE（Common Scale for English）スコアで419点以上（1000点満点中）です。これは一次試験のリーディングとリスニングの2技能の合計点で判定され、各技能の満点は425点です。リーディング25問、リスニング25問の合計50問中、31問程度（約62%）正解できれば合格ラインに達します。
年代別・学年別の合格率データ
英検5級の公式発表による合格率（2015年度）は約81.4%で、5人受験すれば4人が合格する比較的高い合格率です。年齢別では、中学生の合格率が最も高く約85%、小学生でも約75%の合格率があります。基礎的な英語力があれば十分に合格可能なレベルであることがわかります。
【実践編】英検5級の効果的な勉強法
単語力と文法力を伸ばす方法
英検5級対策で最も重要なのは単語力と文法力です。単語はカテゴリー別に学習し、イラスト付き単語帳を活用すると記憶に定着しやすくなります。また、1日10〜15個の新しい単語を覚え、翌日に復習するサイクルを作りましょう。文法は問題文の主語に注目し、時制を確認することが重要です。前置詞はパターンで覚えると効率的です。
リスニング強化トレーニング
自宅でもできるリスニング強化には、英検公式アプリやウェブサイトの音声教材の活用が効果的です。また、音読はリスニング力向上の鍵となります。正しい発音を確認し、テキストを見ながら声に出して読み、徐々にスピードを上げていく練習をしましょう。「なぞり読み」という、指で文字をなぞりながら音読する方法も特に小学生に効果的です。
自宅学習で英検5級に合格するための計画
効果的な学習スケジュール
自宅学習で英検5級に合格するための1ヶ月計画の例：
【1週目】基礎固め
単語学習と基本文法の学習、リスニング練習を毎日行い、週末に復習と過去問演習。
【2週目】演習開始
単語の継続学習に加えて文法問題演習とリスニング強化、週末に過去問演習。
【3・4週目】弱点強化と総仕上げ
弱点分野の強化と過去問演習で実践力を養い、試験直前は調整と休息。
年齢別の学習アプローチ
小学生の場合は、イラストや絵カードを活用した単語学習、歌やチャンツで基本表現を覚える、ゲーム形式の学習を取り入れるなど、楽しく続けられる工夫が重要です。短時間学習を1日2回行い、がんばったらシールやごほうびを用意するのも効果的です。
中学生の場合は、学校の教科書内容と英検出題内容の対応を確認し、過去問を活用した演習中心の学習、弱点分析と集中的な補強、時間を計っての模擬試験演習などが効果的です。
英検5級合格のためのおすすめ教材
目的別・年齢別の教材選び
英検5級対策のおすすめ教材として、総合対策には『英検5級 総合対策教本』、過去問演習には『英検5級 過去6回全問題集』、単語学習には『英検5級 でる順パス単』などがあります。年齢別では、小学生低学年〜中学年向けにはイラスト豊富な単語帳、高学年〜中学生向けには出題頻度順の単語帳が適しています。また、日本英語検定協会公式サイトやYouTubeの英語学習チャンネルなど、無料のオンライン教材も活用できます。
【おすすめの教材】
・『英検5級 総合対策教本』
・『英検5級 過去6回全問題集』
・『英検5級 でる順パス単』
お子さまの英検5級合格をサポートする親の関わり方
効果的な学習環境とモチベーション維持
お子さまの学習環境づくりには、集中できる学習スペースの確保、規則的な学習時間の設定、教材の整理が大切です。英語に触れる機会を増やし、学習記録をつけることもおすすめです。
モチベーション維持には、具体的なほめ言葉、プロセスをほめる声かけ、比較を避けた言葉かけが効果的です。失敗を恐れない姿勢を育て、英語の楽しさを共有する会話も大切です。
英検5級合格後のステップアップと英語活用法
次なる目標と英語力の活かし方
英検5級合格後は、英検4級を視野に入れましょう。4級ではより多くの語彙（約1,300語）と文法項目（過去形、未来表現など）が必要になり、長文読解問題も登場します。5級合格後すぐではなく、3〜6ヶ月の準備期間を設けることをおすすめします。
身につけた英語力は、英語の絵本や児童書を読む、英語のアニメや歌を楽しむ、簡単な英語日記をつけるなど、日常生活で活かすことで定着します。実際に英語を使う機会を作り、生きた英語力を育てましょう。
よくある質問と回答【Q&A】
受験資格と申し込み方法
英検5級には年齢制限はなく、誰でも受験可能です。一般的には小学校高学年から中学1年生が多く受験しますが、英語学習に早くから取り組んでいる場合は、それより早い段階でも挑戦できます。
検定料は2024年度から本会場で4,100円、準会場では3,900円です。試験時間は一次試験が約45分、スピーキング（任意）が約3分です。申し込みはインターネット、コンビニ、団体申し込みの3つの方法があります。
▼ 英検公式HPで詳しく確認
『英検公式HP』
英検5級合格のための効果的な勉強法と対策ポイント
英検5級は英語学習の第一歩として最適な級です。基礎的な英語力があれば約80%という高い合格率で合格可能です。合格のポイントは、基本単語の習得、基本文法のマスター、リスニング対策としての音読、過去問演習による試験形式への慣れ、そして計画的な学習の継続です。お子さまの年齢や学習段階に合わせた教材と学習計画で、英検5級合格を目指しましょう。
英検5級頻出単語ワークシート
スカイトーク英検では、英検5級に頻繁に出題される単語のワークシートを塾生に配布しております。こちらの記事でも一部配布いたしますので、ダウンロードの上ご活用くださいませ。
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『英検5級頻出単語』練習HP
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『スカイトーク英検』のHP
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